「言語聴覚士になりたいけど、どんな大学を選べばいいの?」「大学生活って忙しいの?」と迷っている高校生も多いのではないでしょうか。
この記事では、実際に言語聴覚士を目指して4年制大学に通っている筆者が、大学でのリアルな学びの流れと、高校生のうちに考えておきたい大学選びのポイントをわかりやすく解説します。
4年制大学の言語聴覚士課程ってどんな感じ?
1年生:一般教養が中心。でも早くも実習が始まる!
大学に入学したばかりの1年生では、英語や心理学、情報、統計など、一般教養科目が中心となります。履修登録をうまく行えば、全休(授業が一日もない日)も作れるため、比較的ゆとりのあるスケジュールです。
ただし、油断は禁物。実は1年生からすでに簡単な実習が始まります。病院や施設での見学実習などを通して、現場の空気にふれられるのはとても貴重。大学生活のモチベーションにもつながります。
この時期に友達を作ったり、サークルやアルバイトなどにも挑戦しやすいので、「大学生って楽しい!」と思えるタイミングでもあります。
2年生:専門科目ラッシュ!座学がぎっしりで大変
2年生からは一気に専門性が増し、基礎医学(解剖学・生理学・病理学・薬理学など)の授業がぎっしり詰まります。国家試験200問のうち、半分以上がこの分野から出題されるため、ここでの学びは極めて重要です。
毎日授業があり、課題やテストの準備にも追われますが、この1年で知識の土台をしっかり築けると、後々の実習や国家試験対策もぐっと楽になります。
3年生:実習が本格スタート!座学と現場の両立がカギ
3年生になると、学内実習や学外実習など、実際の現場での学びが始まります。ことばの評価やリハビリの見学・演習などを通して、患者さんと接する経験が積めるため、やりがいもひとしお。
座学の数は少し減りますが、レポートや実習準備に追われる日々が続くため、時間の使い方がとても大切になってきます。
4年生:国家試験と就活の両立で大忙し!
4年生は、国家試験対策・卒業研究・就職活動の3つが同時進行。さらに臨床実習もあるため、スケジュールはかなりハードになります。
それでも、これまでの積み重ねを活かして本番に向けて一歩ずつ進んでいく時期。大学によっては模試や対策講座が充実しているところもあり、サポート体制も要チェックです。
大学選びで後悔しないための5つのポイント
① 自宅との距離は重要!通学時間と生活コストを考えよう
毎日の通学に1時間以上かかると、それだけで体力も時間も消耗します。一人暮らしをする場合も、家賃・光熱費・食費などがかかり、家計の負担に。
通学可能な範囲にある大学を探すか、下宿を前提とする場合は、生活費も含めてしっかり検討しましょう。
② 教育体制とサポートの充実度
教授の質、大学の歴史、少人数制の丁寧な指導などは、学びの質を左右する大事なポイントです。特に大学病院や附属病院がある大学では、実習先が安定していて、指導も丁寧な傾向があります。
筆者の経験でも、附属病院の先生方はとてもやさしく、学ぶ側に寄り添ってくれる印象でした。
③ 自分が学びたい分野に強い教授がいるか
すでに「吃音に関心がある」「高次脳機能障害を学びたい」など興味のあるテーマがある人は、その分野に強い教授がいるかを調べてみましょう。
大学のHPには教員紹介ページや研究実績が掲載されているので、じっくり見てみると、自分に合った大学が見つかりやすくなります。
④ オープンキャンパスで先輩や大学の雰囲気をチェック!
実際に大学に行ってみると、パンフレットでは分からないリアルな雰囲気が伝わってきます。在学生の雰囲気や、先生の話し方、キャンパスの空気感なども判断材料になります。
楽しくないと、4年間は続けられません!先輩に話しかけてみるのもおすすめです。
⑤ 自分の学力との差を見極める
無理なく入れる大学も大切ですが、あえて「少し上」を目指すことで、入学後も成長し続けることができます。
逆に、学力に余裕がありすぎると、モチベーションが続かない場合もあります。挑戦する気持ちを忘れず、現実とのバランスをとりながら選びましょう。
まとめ:あなたに合った大学選びが、未来の自分をつくる
言語聴覚士になるための大学生活は、学年ごとに忙しさや学びの内容が大きく変わります。大変なこともありますが、実習や友人との交流など、刺激的で楽しい経験もたくさんあります。
ぜひ、今回ご紹介した5つのポイントを参考に、自分にぴったりの大学を見つけてください。あなたの将来が、より明るく、自信にあふれたものになりますように!
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